どうも、さかなです。
ウェブサイトもローンチし、Haken1(ハーケンワン)のテスト販売も始まりました。
こうして自分が作ったものを売るというのは学生の時以来でなんだか懐かしくもあります。
思い返すと当時販売していたハンドメイドルアーを購入してくれたユーザーさんから
「釣れたよ!」
とか
「もっと欲しい!」
とかフィードバックをいただくことが本当に嬉しくて、学業そっちのけで釣りばっかり行って暇さえあればルアーを作っていました。
今回はルアーでなくフックですが、またこうしてユーザーさんと関われるのが本当に嬉しいです。
でも、以前と違うのはルアーは基本的には釣果が上がる方向性のプロダクトですが、シングルフックはそうじゃないということ。
ポジティブな意見ばかりではなく、ネガティブな意見も相当数上がることは容易に想像できます。
全てのバイトをヒットさせ、ヒットした全ての魚をキャッチできるフックが完成度100%だとしたら、今回のHaken1は完成度50%です。
テスターやユーザーさんの声をフィードバックして、iPhoneのようにできれば毎年更新を重ね、完成度を高めていければと考えているので、Haken1を気に入ってくれたユーザーさんも、そうでないユーザーさんもぜひご意見をお聞かせください。
共に最高のシングルフックを作り上げていきましょう!
販売の方はおかげさまで順調で、売り切れになる商品も出始めています。
人気のある商品はバーブレス全般。
バーブレス仕様のシングルフックという商品があまり市販されていないので支持されているのかなと想像します。
でも、今回のHaken1はどちらかというとバーブ付きを前提としたフックとして設計しました。
ショートシャンク、ワイドゲイプ、ロングスロート、ラウンドベンド、スモールアイ。
これらの特徴的な形状はあくまで細身のルアーにつけてもフックを背負わない、フック同士がエビらないことを主眼として開発したもので、これによってホールド力が上がる(バレにくい)、フッキング率が上がるということを目的としたものではありません。
やはりバーブレスだとバレやすいし、レギュレーションがないのであればバーブ付きの方がおすすめです。
バーブは規格上もっとも小さいマイクロバーブとなっており、魚に与えるダメージも最小限で済みます。
マイクロバーブはバーブレスとダメージ負荷がほとんど変わらないとの研究結果もあるので、最初はぜひバーブ付きでお試しください。
バーブレスはバーブレス専用設計で開発を進めているので、そちらにご期待ください。
【サイズについて】
サイズはこんな感じです。
- #8は50mm±5のプラグに最適
- #6は60mm±5のプラグに最適
- #4は70mm±5のプラグに最適
- #2は80mm±5のプラグに最適
- #1は90mm±5のプラグに最適
ただし3フックのルアーとかだと120mmくらいのプラグでも#1がちょうどいい大きさです。
【重量について】
重量はそれぞれ小さい方から
- #8 約0.08g
- #6 約0.11g
- #4 約0.18g
- #2 約0.27g
- #1 約0.45g
【トレブルフックとの換装】
トレブルフックとの換装ですが、基本的にはトレブルフックの重量に合わせて、同じような重さのシングルフックに換えたりウエイトを貼って調整するのがセオリー。
でも、重量の軽いシングルフックにした方が動きがよくなって釣れることも多いです。
サクラマスの釣りのようにルアーバランスが崩れると急流から飛び出してしまい釣りにならないということがない限り、基本的にはフックは軽くした方がいいです。
テスターやモニターをはじめ、
「別にウエイト調整しなくても全然釣れるけど?むしろアクション良くなるから調整しない派」
というフィードバックも多数いただいたので、実はきっちり調整する必要はないかもしれません。
特にアクションを大きくしたいとか、アクションの立ち上がりを良くしたいとか、少しレンジを上げたいって時は調整なしでお試しください。
ちなみに換装の際は、シーバスのような口が大きく吸い込み型摂食の魚は大きめのサイズ、トラウトのような口が小さく噛みつき型摂食の魚は小さめのサイズの方がおすすめです。
【ルアーに装着した例】
シングルフックに換装したルアーをいくつかご紹介。
#8
- ジャクソン / メテオーラ45
こちらはサイズ的には10番がいいのですが、まだラインナップにないので8番を装着。重量的には8番がおすすめ。
- ブルーブルー / スネコン50S
こちらも8番がおすすめ。
#6
- アイマ / アルデンテ70S
こちらは6番。こんな細身なのにフックを背負いません。ちなみにバチ用ルアーはテールフックもこの写真のように下向きにした方がヒット率が高いです。
- ピックアップ / ノガレ120F
こちらは6番が4本。(4番が4本でも使用上問題ないことが確認されました!)ノガレに装着できる背負わない&エビになりずらいシングルフックはHaken1だけ。トレブルフックよりヒット率が上がるので超おすすめ。
#4
- ガイア / エリア10
こちらは4番。(2番でも使用上問題ないことが確認されました!)
- デュオ / マニック95
こちらも4番。
#2
- メガバス / ヴァティッサ93F
こちらは2番。
- シマノ / サイレントアサシン80S
こちらも2番。
#1
- メガバス / カゲロウ100F
こちらは1番。
- ブルーブルー / ガボッツ90
こちらも1番。
- ブルーブルー / アイザー125F
125mmくらいのサイズでも3フックのルアーは1番がおすすめ。
【強度について】
Haken1はシーバスからネイティブトラウトを想定したフックなので、市販されているフックと比べてもそこそこ強めのフックになります。
ただし、シーバスに関しては4番以下のミディアムだとちょっと弱め。
テスト中は8番でも問題なくランカーを獲っていましたが、強引なやり取りにはご注意を。
今後は4番以下もハードとかエクストラハードを出す予定なのでご期待ください。
また最高峰の素材を使い、すべての製造工程を日本国内で行っているため、針先の耐久性は非常に高いのですが、もし針先が鈍ってきた場合は躊躇せずシャープナーで研いでください。
シングルフックは針先が命です。
たった一本しかない針先なので鈍ってきたら常にギンギンに研いでおくことをおすすめします。
【防錆性能について】
Haken1のフッ素に関しては海と淡水ともに使えますが、RedとBlackに関しては淡水専用としています。
フッ素に関しては一般的なコーティングの針に比べると貫通力は2倍以上。圧倒的に刺さりがいいです。
さすがにスズメッキなどと比べると防錆性能は低いですが、錆びてもスズメッキなどと比べ貫通力が高いのでこちらを採用しました。
ただし今後は亜鉛メッキ等の貫通性能より防錆性能を優先したフックもラインナップに加える予定です。
ぜひユーザーさんのTPOに合わせてお選びください。
またシングルフックは線径が太いためスプリットリングへの装着時に傷が入りやすいです。傷が入るとそこから錆びてしまいますので、がまかつ社スプリットリングプライヤー 15cm LE119のようなしっかりしたプライヤーの使用をおすすめします。
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