どうも、さかなです。
久々の新製品。
フリーリグのシンカーをワンタッチで交換できるその名も 「Quick Sinker Changer / クイックシンカーチェンジャー」。
(ご購入はこちらから)
彼これ4年近く試作を重ね、ようやくお披露目となりました。
時間を掛ければ良いってもんでもないけど、やっぱり時間を掛ければ掛けるだけ良くなるのは事実。
強度とか軽さとかを追求して2年目くらいにすでにこの形になったんだけど、3年目くらいに気付くこともあったりして、なんだかんだ時間を掛けてよかったなと思える完成度になりました。
開発秘話
チニングを始めて感じたことは根掛かりをなんとかしたいということと、シンカーを素早く交換したいということ。
シンカー交換については市販品を色々試し、アジング用のスナップに落ち着いてそれなりに満足していたのですが、ランディング時にシンカーが抜けてなくなってしまうことが多発。
同じような形で試作を重ねていましたが、あの形状では線径を上げても解消できないことを知りました。
今の形に辿り着くまでそれこそ100タイプくらい製作し、気付いたら4年ほど経ってしまいました。
こだわりは硬すぎず、緩すぎない。
着脱は簡単に、でも釣りの最中ははしっかりとホールドしてくれること。
むやみやたらに線径を上げるのではなく、強度の出る形状に設計し、強度が担保される最低限の線径を使用したので軽く仕上がりました。
セッティング
フリーリグの基本はフック+シンカー+シンカーストッパーというシンプルセッティング。
もうこれは完成されたリグの形で特にいじる必要性もありません。
地形変化も少なく、潮の変化も少ない日に釣る分には何も足さないでそのままリグを組んでいただくのが最善だと思います。
でも3年ほど前から本格的に始めたカヤックチニングでは水深の変化や、流速、風、牡蠣瀬の有無などによって頻繁にシンカー交換の必要が発生。
おまけにカヤックの上では常に波風の影響があり、陸上の様に集中してリグを組むのもままならない状況があったりして、できれば見なくてもワンタッチでシンカーを交換できるリグにしたかった。(特に酔いやすい自分の様な体質の人には船上でリグを頻繁に組み直すなんてことはできるだけ最小限にしたい)
そういった変化の多いところで釣りをする場合にはこのクイックシンカーチェンジャー(以下、QSC)を使用していただけると効率的に釣りを展開していただけます。
セッティングとしては フック+(QSC+シンカー)+シンカーストッパー。
基本セッティングのシンカーだけだったところにQSCを追加するだけ。
着脱方法
このようにラインとQSCのアイを同時につまみ、シンカーのアイを入れます。
あまり深くまで持つと着脱しずらいのでこの写真くらいの感じで持つのがおすすめ。
使い方その1(チニングの場合)
これはもうそのまま基本のフリーリグと同じように使っていただくだけ。
QSC式フリーリグだからと言って、特段釣り方を変える必要はないです。
「QSCを付けたことによって釣れないんじゃないか、根掛かりが増えるんじゃないか?」
そういう不安を感じる方もいると思うのですが、ちゃんと比較検証実験して統計分析しているので断言できますが、QSCを装着した場合とそうでない場合ではまったく有意差はないので安心してご使用ください。
使い方その2(ロックフィッシュの場合)
北陸遠征時に毎日船を出してもらってキジハタ30-45cmやカサゴを釣りまくった時に考案した方法です。
水深10-40mのポイントで、10m前後の浅いところは18gのジグヘッドで、深いところはさらに重いジグヘッドで釣っていましたが、これだと交換が面倒。
なのでフリーリグを試しましたが今度は根掛かりが多い。
そこで18gのジグヘッドに追加でQSCを付けると、浅いところはジグヘッドだけ、深いところはジグヘッド+QSC式フリーリグで効率的に攻められて手返しが上がりました。
ちなみに水深40mは18gジグヘッド+8号ナス型オモリ(約30g)で底どりもバッチリでした。
QSCで効率的に手返しよく釣りが展開できる他に、オモリが2つに分散されることによって根掛かりが少なくなるという利点が活かせるのでロックフィッシュでもお試しあれ。
もしジグヘッドとQSC式シンカーが絡むような場合は、後述する「その3フラットフィッシュの場合」と同じように20cmくらいリーダーを取るのも良いかもしれません。2週間毎日釣りをしてもそのようなことは一度も起きませんでしたが・・・。
使い方その3(フラットフィッシュの場合)
カヤックやボートでフラットフィッシュを狙う場合はボトム付近をジグヘッドで狙うのが定石ですが、広範囲に手早く探るにはハードプラグでボトムを狙った方が良い場合が多くあります。
そこでリーダーにシンカーストッパーとQSCを装着し、スナップから20cmくらいのところに結びこぶを作ると、ハードプラグ版QSC式フリーリグが完成。
コブの作り方は3回輪っかを作ってそこに糸を通して締めるだけ。
これでQSCがフックアイの方向に移動することはありません。
このリグはちょうどワンタッチでシンカーを交換できる便利なキャロライナリグみたいなもの。
それをハードプラグでやるっていう。
これにフローティングミノーやシャッドを着けてボトム付近をただ巻きでもいいし、ストップアンドゴーでもいい。
特にマゴチはストップアンドゴーで浮上するアクションが効くみたい。
ただ基本性能が高いルアーとは相性がいいのですが、そもそも性能が低いルアーの場合はアクションが破綻したり、フックが絡んでしまったりするので要注意。
例えば基本性能が非常に高いエバーグリーンのCCプレデターとかは相性抜群。
この方式だとラパラのフローターとかも普通に使い物になります。
水深が深いところや向かい風が強い場合はシンカーとルアーが絡まってしまうこともあるので、その場合はフックをテール一本にするのがおすすめです。
フックはもちろんシングルフックで。
使い方その4(シーバスの場合)
シーバスの場合はトップからボトムまで広範囲に攻めるので、その3(フラットフィッシュの場合)と同じセッティングにしています。
トップやミノーを使う場合はシンカーなしで、
沈めたい時はシンカーを追加します。
X-80とかでもう少しレンジ下げたいなと思う時あるじゃないですか?
そういう時はシンカーを追加するだけ。
またリーダーに付いたQSCやシンカーストッパーが魚に見切られて釣れなくなるんじゃないかと思いますが、問題なく釣れます。
最後に
このように発想次第で色々なシチュエーションで使えると思うので、ぜひ自由な発想で使ってみてください。
多分、アジングのフロートの装着にも使えるだろうし、サクラマスでボトムを効率的に攻めるのにも使えるはずだし、フリーリグでなくてシンカー交換式のダウンショットにしてもいい。
なんだったらスナップにはルアーをQSCには餌を付けても良いかもしれません。
ちなみにこんな感じの便利アイテムを数種類同時開発中なのでお楽しみに👍
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